「あたしの反応見て楽しんでたのね!?」
キッと須藤を睨みつけると、須藤はニヤッと笑う。
「あれ?何か期待しちゃった?」
「っは!?」
期待……!!?
そんなの……そんなの……。
「き、期待なんてする訳ないでしょ!?」
「へーそっか」
なんて言ってるけど、こいつ!
目を細めて笑みを浮かべてて、信じてない。
「……っく」
須藤を睨むと、須藤はあたしの唇に指を押し付けて口を開く。
「夜……覚悟しとけよ」
そう言って須藤はあたしの手をギュッと握った。
あたしは目を見開く。
「っな!」
夜……!?
真っ赤になって口をパクパクしているあたしを見てクスクス笑いながら、須藤はあたしの手を引いて歩き出した。
「ははっ……ほら花火行くぞ」
あたしは放心状態でついていく。
夜覚悟しとけって……。
何!?どういう事!?
まさかね……?
そんな訳ないよね?
あたし……今日こそホントに危険かもしれない。
……そう思った。

