「何??」酷く焦った顔で梨衣は俺に聞く。
「ハァ。何でそんなに作り笑いする訳??」眉間にシワを寄せながら俺は梨衣に聞く。

   「ッ。だっ・・・てぇ。ゆぅがぁ、女の子ッ達に・・・。」「達に??」
 嗚咽混じりにそう告げる梨衣に早く続きを言え、と急かす。やっと言う気になったのか、梨衣は小さい声で話の続きの内容を言う。

「んだよ、そんな事?」梨衣の話を聞いて、よかった、と胸を撫で下ろす俺に
「ッ!!バカゆぅ!」怒りに満ちた目で梨衣が俺に叫ぶ。  コイツ・・・。

  「優はねッ、カッコイイからぁ、誰かに取られちゃうのかと思って、りぃは不安なのにぃ・・・。そんな事じゃぁないもんッ!!」

    初めて聞いた、梨衣の叫び声。
 俺はただただ目を真ん丸く見開く事しか出来ない。