諦められんのかな、俺。
今思えば、気づいてなかっただけで
随分と長いこと福森に片想いしてる。
まだ2年の3学期入ったばっかで、
まだまだ高校生活は続く。
部活だって最後の大会に向けて、
結構今のうちから頑張って。
受験もあるから部活が終わったら、
あほかってぐらい勉強して。
そこから、福森だけ抜き取れるのか?
ぐるぐる考え込む俺に、
「――――でも」
福森の声。
「なんで隣になれて嬉しいの?
なんで授業中、居眠りしてる姿を
こっそり見つからないように見ちゃうの?
購買で買ったパンが同じだ、とか。
今日はちょっとだけ寝癖が付いてる、とか。
手と手が触れただけなのに、
バカみたいに動揺しちゃって。
自分でもわかるくらい
顔とか赤くなっちゃって・・・・・・」
え?
え?
え?
ちょっと待て、ちょっと待ってくれ。
何なんだこの今の感じ。
口は渇くし、
手が震えそうなくらい緊張してる。

