ドアを正面に俺に背を向け立つ姿。
しんとした木工室には、
ドアを閉めた後の余韻だけが残る。
「福森か? 何して・・・・・・」
明らかに戸惑ってて、
ちょっとマヌケっぽい声を出す俺。
そんな俺に首だけで振り向いたのは
やっぱり福森で。
いつもおしゃべりでずっと笑ってるのに、
無表情のまま福森は口を開こうとしない。
何コレ。
なんなんだ?
何で無反応?
ちょっと泣きそうになってきた。
ぐるぐる色んな事を考える俺に、
やっと福森は俺のほうへ歩み寄ってくる。
俺の前で立ち止まって、
俺の前にしゃがみこんだと思うと、
――――かちゃん
この沈黙に不釣合いな金属音。
「・・・・・・は?」

