ものすごいスピードで 後ろから追っ手がきてしまった。 あれは絶対全力ダッシュだ。 ありえねえ。 後ろに向けた顔を前に戻して、 後ろを気にしないようにおれも全力で走る。 全力で走る俺に、 さすが男女の差というか。 ぐんぐん差は広がっていく。 でもさすがにこのまま1時間 走り続けるわけにもいかない。 どうすんだ、俺!! 「っうわ」 芸術の木工室の建物を曲がったとき、 いきなり腕を引かれた。 特に何も意識して無かった俺は、 そのまま引っ張られて木工室に流れ込む。