「よっしゃ。
始めっぞー。座れお前らー」
格技場の隅にあるストーブに固まってる部員に声をかけた。
「お。宙人。おーっす」
「おす」
朝練を終えた俺は、
朝のHR開始5分前に教室に入った。
挨拶をしてきた郁也は
やっぱり俺の席に座ってて。
まぁ、いんだけど・・・・・・
鞄を机の横に引っ掛けて、
その前の席に腰を下ろした。
「そういえば宙人」
「あ?」
「なんかスゲーことになってんな」
そういいながら
俺に突きつけた2つ折の紙。
若干嫌な予感をしながら、
恐る恐るその紙を受け取った。
そうだ。
多分こっから悪夢は始まった。

