ミックスラブルス

「練習ご苦労だった、みんなに連絡がある、ちょうど来週に進入部員が来るはずだ、みんなの新しい仲間だと思って温かく迎え入れてやってくれ」

城島先生がみんなに聞こえるように大声で言った。

「はい」

「よし、連絡は以上だ、そうだった、あとこの後高畑と花原はここに残れ、話がある」

「はい」

俺と花原さんは返事をした。

「よし、それでは解散、また明日な」

城島先生が解散を言った瞬間みんな帰る準備を始めた。しかし、俺と花原さんは城島先生の側に向かった。

「よし、二人とも来たな、今日の君たちの試合を見て俺は決めた、お前らは今回の総体だけでなくこれからずっとミックスダブルスに出場するんだ、分かったか?」

城島先生が俺たちを交互に指差しながら言った。

「はい、ありがとうございます」

俺たちは城島先生に返事はした。

「ならよし、これからこの学校の先頭に立ってを引っ張ってってくれ、頼んだぞ」

そう言って城島先生は帰りに向かった。

「はい、頑張ります」

俺たちはそう返事をして帰る準備を始めた。

俺が帰る支度が終わると花原さんが俺のところに来た。

「高畑くん、なんだか先生にいきなりあんなこと言われるとびっくりしちゃうね」

花原さんがなんだか深刻そうな顔をしながら言ってきた。

「そうだね、だけど今は自分のできることをするしかないと思うよ」

俺は花原さんを元気付けようとして言った。

「そうだけど・・・こんな大役私たちで務まるかなぁ」

花原さんは不安そうに言った。

「心配だったらもっと頑張ればいいんだよ」

俺は荷物を背負いながら言った。

「そ、そうだね・・・弱気になっちゃダメだよね」

花原さんは無理矢理納得しようとしているように見えた。

「大丈夫だよ、俺も一緒に頑張るから全力でこの役目をやりきろうぜ」

俺はビシッと親指を立てて見せた。

「そうだね、高畑くんがいるから大丈夫だよね」

花原さんは少し自信を取り戻したようだった。

「大丈夫だよ」

俺は堂々と言った。

「じゃあこれからも一緒にいい成績を残せるように頑張ろうね、高畑くん」