呆れ顔の姐さんに熱を打ち込み、女を労る心よりも我欲を押し付けた男が迎えた悲劇。 金の切れ目が縁の切れ目の世界。 だから男は必死で金を集めた。不正取引だと知った上で、欲しかったもの。 それは私の目の前にいるヒト。 「あ~あ、せっかくの金づるが…。でもこれで、もっと一晩に相手ができる。」 不満を言いながら、どこか嬉しそうな声をだした。 猿が来た日は姐さんは、その日だけでなく次の日も店に出れないことがあることを思い出した。 *