私が後ろめたいのは、それだけではない。


『昨夜、交わりもせずに…。』


そう、幾松様は私を抱かなかった。
一晩に二、三人の相手をするなんて常日頃。


しかし、ここにくる前から酒に呑まれていた高市様の相手をするのにはかなり身体に負担がかかった。


言葉少なく、寝床に押し倒され、十分解さないまま突っ込まれたからだ。


身体中に紅い跡をつけ、腰を激しく打ちつけてくる。


朝日姐さんを溺愛していた猿のように。





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