幼い私にはこれが

『恋』

だということが分からなかったのだろう。


女は『恋』をすると綺麗になれる。そう、姐さん達から聞いていた。


だったら私も早く恋がしたい!だなんて言って、姐さん達に大笑いされてしまった。


顔を紅くした私に親友は優しく髪を撫でてくれた。


そういや、ゆず波も幼い私と同じ事を言って、女郎達に笑われていた。


真っ赤な顔して

「姐さん…。」

と言うので、目尻の涙を拭いてやり、髪を撫でてやった。





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