佐助と名乗る男はみたところ私よりも十も歳がかわらないように思う。 姐さんと吉野様はいつものように世間話をしていて、私は適当に相槌をうつ。いつもとかわらない… いや、いつもとは違う。 それは… 「えっと…え津……さんだっけ?私はこういう場に来たのは初めてでね…。」 私を見て、佐助様がニコリと笑う。 (あ、八重歯…。) 言葉と笑顔をみた瞬間、また胸が痛くなった。 その日、姐さんと吉野様が楽しそうに話していたのに頭の中に全く残っていなかった。 *