その夜、姐さんに言われた通りに席についた。
確かこの街からさほど遠くないところで薬屋をしている吉野様。


頻繁に遊廓通いをするわけではないけれど、私達の薬を処方してくれている所以もあり、花魁がいつもつく。


私達だって人間だから、病気になったりする。


だからといって、医者に診せに行くことはできない。
なので手短に解決できそうなものには薬で解決しようとするのだ。


吉野様は四十過ぎの方で、私も幼い頃から何度も会っては話しをしたことがある。





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