第一発見者は私になっている。しかし、そんなの嘘だということはわかっている。 私は障子の前に立った。 「お入り。」 私を呼び寄せた人物こそが、あや野姐さんの変死を真っ先に目のあたりにした人。 白い肌が月に反射しているが、月を背にしているので表情が見えない。 手招きされ、そこに座る。 部屋には私と紅いものが付いた紙と……。 「お前はわかっているんだろう?アイツは自殺じゃない。ウチが…殺したんや……。」 『朝日姐さ…ん。』 *