乱れた所を直していると、胸の少し上に朱い花が咲いていた。 私を買ったのだから、その間はどうしようが構わない。 しかし、幾松様が待っていてくださっているのなら話は別だ。 他の男に付けられたものをみて気分を悪くしない男なんていないだろう。 (……どうしよう。) 腰をおもいっきり掴まれた、揺らされたので、腰にはくっきりと型も残っている。 『貴方はあの男と同じ部類ね。』 横で寝言を話す男に向けて言葉を投げた。 *