『あの子は無事かい?』 ゆず波は不器用な子だから、みんな逃げるはずの暴客を止めようとする。 「ああ、左の頬に飛んできたものがかすり、少し傷がついた程度だ。」 ……前回の気を失った事に比べるとマシか…。 『今日の報酬は倍だろうね? それに幾松様との時間を経たれたのだから、あの人が望めば宿泊してもらうよ。』 そう言って、暴客-高市様の待つ部屋に入った。 *