あや野姐さんには見えなかったと思うが、朝日姐さんの表情が一瞬消えた。 朝日姐さんの...間夫? 「ウチに間夫なんていやしません。なんの事をゆうてはるんですか…? アンタこそ、お茶をひいてるやないですか…。」 ニヤリと鼻で笑う朝日姐さん…。 その言葉にあや野姐さんは何も言い返せなかった。 確かに最近のあや野姐さんは、客を選ぶ癖がついてしまい客足が遠退いていたのだった。 *