――― ――――― いつものように、え津と利つは学を学ぶためこの街の寺子屋に通っていた。 いくら学をままならない状態で売り飛ばされた禿であっても、将来を見込まれた者だけが、いくつもの稽古事を習うことができた。 この街が【女の帝国】と呼ばれる所以は、政を担う幕府のお偉いさん達が遊女との戯れが楽しくて、つい口を滑らしてしまうから。 つまり、政の秘密を知っている女がいると言うこと。 *