「え!ホント?教えてよ。」 『また今度ね。 ほら、私も寝るからお前もおやすみ。』 吸っていた煙管から口を離し、そっと傍らにおいた。 姐さんのケチ、などと口を尖らせていたゆず波も 私が布団に入ると、安心したかのように眠った。 一匹の蝶が夜空に吸い込まれていった……… *