◇ 「姐さんも村からココにきたんだ。オイラと一緒だね。」 私の布団に入っているゆず波が言った。 ゆず波はココにきてまだ半年も経っていない。 本来なら、もう少し位の低い遊女の下にいるはずだが私が引き取った。 (そんな所まで似てるなんて…) 『まだ眠れないのかい?』 「うん…。 姐さんは寝ないの?」 『私かい?一つ煙管を吸ってから、寝床に入るよ。』 *