『くる…わ?』

「そうだ。そこがお前の住む場所だよ。紫苑」


(さっきから、この男、私の名前を呼ぶな…)


そんな事を考えていると、腹の音がなった。家をでてから何も食べていない事を思い出した。


『……』

「お前…だからさっき飯食っとけって言ったろ?
もう少し我慢しろ!そしたら目一杯飯にありつけるからよ」


そう言って男は先を急いだ。
腹の音を聞かれたのは恥ずかしいが、ついて行くしかなかった





*