『あ、蝶や』


一匹の蝶がヒラヒラと満月に向かって飛んでいった

ヒラヒラと舞う姿を見て、涙がでた



私もあの蝶のように飛び交いたい

しかしそれは決して叶わぬ夢


私も蝶の一種かもしれない


夜の世界でしか、いや、この街でしか生きられない蝶


一歩でも外の世界へ行こうとすれば、制裁…死を意味する


もしくは、金をはたいてまで私を欲する者…
いるはずない…





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