あなたを好きということ



『琴芭~一緒帰ろっ♪』

「うん♪」





早苗と一緒に教室を出た時だった







「ドキッ・・・」







山本有也だった
隣を通りすがって行った・・・


1年前までは、幼い顔
まだ声変わりしていない声
背があたしより少し低かった





なのに一瞬とおりすがっただけで分かる






【大人っぽくなった】








顔が真っ赤になっていくのが自分でも分かるくらい









『・・・琴芭ぁ?』





熱でもあるんじゃないの!?
と勝ってな思い込みを早苗がしたため
ダッシュで家に帰ってきた





でもその方があたしには、助かったのかもしれない