あなたを好きということ


あたしの心をあげることは、できないのに
抱きつかれてそのままにしておくって
本当は、絶対にしない


けど、正輝の手の感触から

「これで最後なんだ」

という、感情が伝わってきたような気がして

今、突き放したら本当に次は、正輝が闇に染まって
しまうと思った


「正輝・・・」

『・・・』

「正輝も頑張って
 あたしも頑張るから
 絶対に前の正輝に戻って」

『・・・うん
 俺、琴芭の幸せ願ってる』

「・・・ありがと」


そう言って、あたしと正輝は別れて教室へ戻っていった