駅に着くと、 ケータイをいじってる真弥を発見。 すぐに見つけられちゃうとこからして 私もまだ好きなんだ と思う。 昔あれだけ好きだった相手なんだからそう簡単に嫌いになれるはずがない。 私が真弥に向かって歩き出した時、 ちょうど真弥が振り向いてこっちを見た。 そして無表情のままこっちに向かって歩いてきた。 その無表情から何も読み取れなくて ただ機嫌が悪いってだけはわかった。 真弥が一歩、また一歩とこっちに向かって近づく度に、後退りをしたい衝動に駆られる。