―そして現在― ♪~♪~ 着信 真弥 あの頃と変わらぬ着信音が部屋に鳴り響く。 今となってはこの着メロは 恐怖のメロディー。 出たくない、出たくない。 だけど… ピッ 「もしもし。」 出ないと何されるかわからないから、結局怖くなって出てしまう。 「今すぐ駅に来て。」 用件だけを言うとさっさと切れてしまった。 あたしの耳にはツーツーという機械音だけが響いていた。