「ううん… なんでもない…」 記念日覚えていてくれただけで、もういいです。 贅沢は言いません。 でも楽しみにしてた分 ちょっぴり悲しい。 お返しも用意したのに。 明日にでも渡すか。 俺がうなだれてる姿を見て 微笑みながら小さくごめんねと言った佳奈の声に 当然俺は気付かなかった。