私が答えると上坂君はニコッと笑った。



「お返しは、野上さんを幸せにしてあげること!」



ニコニコと笑いながらとんでもないことを口にした上坂君。


たかがペン1本ごときに…。




「たかがペン、されどペン!」



私の心を読み取ったかのようなセリフ。


意味はよくわからないけど。




「いや、たかがペンでしょ?


ペンあげたぐらいで私の人生しょい込まなくても…」



「それだけじゃなくて、ペンをくれた野上さんに恋したから。」



…えぇー

それだけ!?



「うっそ~♪」



目を見開いて驚いている私に陽気な声で言う上坂君。


わけわからん…


上坂君の行動がよく読み取れない。


私を好きって言ったのもただの気まぐれでは?