「野上さんってさ、クールな人だと思ってたけど、そうじゃなかったんだね。
俺はどっちも好きだけど、
今の方が好き。」
またぽーっと顔が熱くなっていくのがわかった。
告白じゃないってわかってるけど、好きって言われたら照れる。
好きなんてずっと言われたことなかったし。
わかっていても熱くなる顔を抑えられない。
「わかってないと思うから言うけど…」
「?」
そこで1回言葉を区切った上坂君。
私の頭はまたハテナ。
「まじだから。」
顔を真っ赤にさせて焦げ茶のふわふわしてる髪の毛をポリポリ掻いている。
私の頭はさらにハテナでいっぱい。
するとあー!と叫び出した上坂君。
私の頭はハテナでいっぱいいっぱい。
「だから!
野上さんのことまじで好きなの!」
そして顔を真っ赤にさせながら力なくうなだれた。

