「もう、電話もメールもしないで下さい。
待ち伏せも辞めて下さい。
やったらストーカーとみなして警察に通報します。
第一あなたが彼女にDVしてたのは知ってるんですよ。」
そう言って電話を切った上坂君。
そのあと、ピピッとケータイをいじって私に返してきた。
「はい。
もうあの人からは電話もメールもかかって来ないよ。」
「ありがとう?」
今のでホントにもうかかって来ないの?
上坂君はなんでそんなに断言して言えたんだろう?
「着信拒否と受信拒否したから大丈夫だよ。」
頭にハテナがいっぱいの私にわざわざ説明してくれた。
含み笑いをしながら。
「…ありがとう///」
そんなことも知らない自分に恥ずかしくなって
顔が熱くなった。

