「野上さーん。」 なのにさっきより大きな声でまた呼ばれた。 真弥は私をおもいっきり睨み付けた。 私のせいじゃないのに。 真弥のところへ行きたくないけど、 私はまた上坂君の声を無視して、真弥を見ながら前へ進む。 真弥の顔がピクッと動いたと思ったら後ろから誰かに腕を掴まれた。 誰か確認しなくてもすぐにわかる。 「なんで無視すんの?」 「聞こえなかった。」 いつものようにしれっと返す。 これをやると大抵の人はもう話しかけて来なくなる。 「そっか。ごめん。」 なのになぜか謝られた。