理由は目立つから。 それだけ。 だけど今日はいつもちょっと違った。 目が血走ってて、殴っていた手が私の顔にもきた。 バキッとありえない音が聞こえたと同時に、 口の中が一気に血の味で広がった。 おまけに口の中にコロコロとした異物がある。 たぶん いや、絶対私の歯だろう。 今のありえない音で我を戻した真弥の手がやっと止まった。