「あっ!!ソファーだ!!」



ワタシは、
脚をのばして占領する。



カレが、
俺にも座らせろと絡んでくる。



ふざけているうちに
何だかすごくふたりの距離が近くなる。


気づいたらキスしてた。



長い間、
ずっと時間が止まってた。



ワタシ
自分の心臓の音が
すごく響く気がしてならなかった。


オトコノヒトとキスをして
心臓が止まりそうになるのって
初めてだった。


不思議だよ
だってワタシ
初めてのキスじゃないのに
初めてのとき以上に
何だかドキドキが止まらなかった。



「ワタシ死ぬかもしれない」
思わず言ってしまう。



カレは笑って
ワタシを抱きしめた。



「今日はずっと一緒にいて平気?」
カレは言う。


「ワタシ、
ホントにもう死ぬかもしれない」



そして
ふたりで笑った。