カタ

その音を聞いて、私はその音のほうをチラとみる。

視線を窓の外に戻して、

「あの子また来たの。いい加減うざいんだよね。」

と言った。

それを聞いた私に従うだけの女は、

「ささっと居なくなんないかな。なんであいつここに居んの。」

と言った。

そう私は、クラスの1人の女の子を差別してる。


初めの理由なんて、小さいことだったかも。今では覚えてない。

ただ、家でも学校でも楽しくないから。私は今日も、女の子を差別する。



私は世間でいう“いじめ”の主犯だ。