純粋ですねぇ。」

美里は言う。

「…兄さんは生真面目ですよ。一番上よりもしっかりしているかも知れません。一番の妹想い。憧れますよ。ああなりたい。離れたのは自分なのに不思議。」

3人は乗る。

「大学ってどこですか?」

麻友美は、

「案内しますよ。みんな知っていますから。美里、沙織、控室で待機してて?私案内するね。」

沙織と美里は、

「いいよ。待ってる。麻友じゃないとがっかりするでしょ?」
「…。」

あつきは、

「何ががっかりするのです?」

麻友美は、

「気にしないでください。」
「今あ〜やは雑誌の取材です。兄さんもついてます。あ〜やと一緒の時は兄さんも補佐しますから。事務所的にも一緒に売りたいし、あ〜やのキモチもそう。たまには入れ代わりなんてあったり。でもあなたたちには尽くします。運命を感じた。」
「運命?」
「僕にとっての天職。前、サラリーマンしてたのですが、いくらまじめに働いて、ノルマ達成して、いくら稼いでも満たされない。心の中がもやもやして、不安定になる。そんな時、兄さんを思い出した。きっと忙しいだろう。なのに泣き言言わずに。確かに僕は、兄さん達にちょっかい出すような男です。二人でいて、男だとか女だとかキモチが芽生えないのか?とか。焦ってたりして楽しくて。でも、後で兄さんから電話あっても何も怒らないし。僕の心配してくれて。兄さんとは1つ違いですから。本心はすごく嬉しかった。えらいだろう。兄さんに相談したら。優しく受け入れてくれた。おいでって。」

麻友美は、

「いいお兄さん。」

あつきは、

「心から優しいんです。名前もあきにつをたしてあつきでよかった。みんな兄弟はあから始まるのですけど。大丈夫です。兄さんもあ〜やもあなたたちもいる。幸せですよ。あ〜やの目には狂いはない。あ〜やの認めた人達ですから。愛せるし誇りを持てる。彼女から嫉妬されたりしそう。ははは。嘘ですよ。彼女はそんなことしませんよ。嫉妬はもううんざりだって。彼女は兄さんと僕を間違えて大好きなお姉さんに嫉妬しましたから。泣いて謝って、もう嫉妬なんてしない。って。からかって話したら、言わないの!ってふくれて、かわいい人ですよ。好きですから。信じられるし、約束できる。長い付き合いでも、体の関係はない。お楽しみ