ない。」

悠太は兄に。

「ごめん。…しかし、何故あの手の込んだ策略をした。」?「弟には幸せになって欲しい。」
「ならあんなことできるか?」
「兄さんだって人肌が恋しい。いくら呪いがあっても…。」

殴!

「あいつの気持ちはどうする!アニキは良くてもあいつにはいいのか?」
「…よくない。」
「…まぁ、たくさんお仕置きさせていただいたし。ねっ。」

麻友美を見る。

「…。」
「アニキに胸触られたんだからそれなりの仕打ちがあることくらいわかるよねぇ。」
「…。」

兄は麻友美に、

「ごめんなさい。少し胸を舐めたくらいで沢山弟から仕打ちを受けたね。」

暴露。麻友美は赤くなる。みんなは、

「何か読めてきたよ〜。」

悠太は、

「アニキ…そんなことしたのか。」

苛々。

「…ごめんよ。全部は頂いてないから…。」
「この…ボケナスカボチャ!!」
「ぶっ…。」

みんなふきだす。兄は、

「久しぶりに聞いた言葉。」

悠太は照れて、

「馬鹿にしただろ?」

兄は、

「馬鹿にしてないよ。かわいいなぁって。幼い頃よく言われた。懐かしい。」
「…また子供扱い。」
「いつまでも弟だよ。では、邪魔するのは悪いので。あと。卒業したら、家を継ぐよ。まずは勉強だけどね。進みたい道。決めていた。親父には、進みたい道へと言われてるんだけど。気にしなくていい。悠ちゃんは好きな事をすればいい。」
「いいの?それがアニキの望み?」
「そうだよ。もう、4年前からだよ。」

兄は去る。美里は麻友美に、

「お仕置きされたんじゃん。」
「…知られたくなかった。あれは地獄。」
「地獄?」
「思い出すだけでも吐き気する…。」

悠太は、

「あれ?そんなにひどかった?」
「…ふざけんじゃないわよ。」
「だって。ごめんなさい。」


それからの毎日は平日はだいたい練習、休日は開いていないので休み。休みでも、悠太と会う。

「麻友が食べたい。」

ぎゅっ。

「…やめて!」
「最近ご無沙汰。」
「そんなに頻繁にあげない。あの時の恐怖わかる!?」
「…だからごめんってば。」
「言葉が軽いわ!」
「隙あり!」

ちゅ〜っ。