新月の夜

妊娠が発覚した日だね。義人がひもじいと来た日のお昼の話。悠の関係者ってみんな同じ年だよね?悠は会わなくなってから生まれた子供。どうやってわかる?確かに大学生だし他県からも来れる。」
「いや、彼等は他県から来ている人じゃない、」
「じゃあ…。」
「関係者でも悠と同じ年じゃない人がいるはずだ。メンバーだけを見るな。」
「は?」
「悠のマネージャーは和也よりも上だ。」
「は…。」
「彼は兄弟で同じような事をしててね。CMの打ち合わせで会って、兄弟だから名前も言える。だからその名前で気付いた。外見から兄弟だとわかるし、兄の名前と弟の名前。年の差からわかった。悠と同じように会えなくなった後に生まれた子供にも会えた。好青年だよ、美人だし。」
「運命か。」


あさみは泣いている。麻友美の兄は優しくさする。

「ごめんね。悠には本当に最後まで話せなくて。でも何も言わなかった。私ばかり心配してくれて。あの子が父親になるなんて嬉しいの。母親として幸せ。」

兄は奈央を抱いて。

「ごめんね。大事なお兄さんを妹がもらってね。」

奈央は兄をじろじろ見る。
にっこり笑って甘える。

「ん?」

母は、

「遊んでって。」

兄は奈央と見合う。奈央はきゃあきゃあ喜ぶ。お気に入り☆

「奈央のお気に入りね。悠以来だわ。ここまでお気に入りなの。旦那さんと和也もそこそこ喜ぶけれど機嫌悪いと無愛想だし。悠太だといくら奈央の機嫌が悪くても抱いたら喜んだり、甘えたり、幸せに浸ってたり、面白いの。悠太が注意するとしょんぼりしたり甘えたり。わかるのね。嫌われるの嫌みたい。奈央が大人だったら恋人にさせてたかも。って、ふたまわり以上離れた恋人でも私は構わないわ。奈央が望むのなら。旦那さんはどう言うかわからないけど。でも、奈央が24になったら50?か…考えないといけないのかな?でも、悠太のお義兄さんになる人だし。そういや今日うちに招待するわ。奈央が離れたくないみたい。家帰ったら奈央はご満悦ね。大好きな悠太もいるし、ハーレム。」

そこへ、

「ただいま。」

ナオキと和也と義人とその息子が来る。

「な〜お。」

ナオキが声を掛ける。奈央は一瞬振り向くが、

ぷいっ。

「あ…。」

あさみは、

「奈央に早速彼氏で