あつきは、史奈と暮らし始める。亜希、絢美の隣だ。
史奈は、

「いいよ。怖いけど。あつきのしるしが欲しい。」

あつきはたどたどしいながらも優しく史奈を抱く。

「や…痛い!?」
「大丈夫?」
「…ごめんなさい。大丈夫だから。乗り越えないといけないの。」

乗る。

「いやっ、いや…!!」


朝、史奈は目覚める。あつきに優しく抱かれている。うるうる…。
絢美は起きて、まだ眠っている亜希に料理を作っている。

”ピンポンピンポンピンポン!”

ベルの騒がしい音。

「何?」

絢美は出る。

「絢ちゃん!」

史奈に抱き着かれる絢美。

「お姉…ちゃん?」
「ふぁあ〜。何だ?

亜希は起きてくる。

「痛かった…。」

史奈は絢美の胸の中で震えている。

「史奈!?」

あつきが駆け付ける。

「お兄ちゃん何したの!!(怒)」
「何って…。」

亜希は、

「くだらない。普通の営みで。」
「お兄ちゃん!」
「絢美、大切なことは優しく見守る事だ。あつきは悪くない。悪く見えるか?」
「…お兄ちゃん変態だもの。」
「…信じられてない。」

亜希は、

「史奈ちゃんかわいくなったね。」
「え?」
「あつきを信じてあげて欲しい。このままだと萎縮するよ。」
「…わかっています。あつき大好きです。優しい。絢ちゃんに甘えたくなりました。ごめんね、あつき。」
「いいよ。にこっ。おいで。」
「絢ちゃん、ありがとう。」

史奈はあつきに寄り添う。優しく抱かれる。
次は、史奈は感じて、声を上げる。悶えて、あつきも触発される。


数ヵ月後、史奈は洗面所にいる。

「う…うぇっ…!?」

血だらけの洗面台。水で流す。

「私…生理来てない。」


あつきは起きて来る。

「おはよう。」

史奈は隠す。あつきは、

「史奈、顔色悪いよ。」
「え、そう?」

朝食中。やはり隠せない。

「うっ!?」

走る。

「史奈?」

史奈は血を吐いている。

すりすり、

あつきは史奈の背中をさする。

「あ…。」
「病院行こうか。明後日、休みだし診に行こう。」
「……。」
「赤ちゃんだろ?」