後悔していない。」


社長室。和也は義人と麻友美の兄と話しているので、ナオキとあさみは二人きり。

「はぁ、すっきりした。」

ナオキは落ち着いている。

「あさみ、おいで。」
「ナオキさん…。」

あさみはナオキに近寄る。ナオキはあさみを抱き寄せ、

「こうしたかった。」

ちゅっ。

「…大好き。」
「私もだ。」

ナオキはあさみの頬に伝う涙に触れて。

「涙は似合わない。」
「……。」

ナオキは微笑んで、

「かわいい。よしよし。いい子だ。」

お腹をさする。

「父さん、母さん入るよ?」

和也が来る。

「母さん、行こう。僕も手伝うよ。体調何かあったら父さんか僕に言って?異常があれば悠ちゃんにも怒られる。」
「ありがとう和也。」
「悠か…。」
「悠ちゃん心配性だよ。母さん心配してこの前ぐれた。」
「悠太は優しいわ。」


仕事中の悠太。すっかり亜希とあつきと仲がいい。悠太は、トーク番組で、

「最近まで母親との確執があって、なかなかそれが理解できずにいました。母親は、20で母になったのを、それをボクは父親のせいにして、母親はとても悲しんでいました。それは自分のせいと擁護する母親が理解できませんでした。わだかまりを無くしてくれたのはマネージャーさん兄弟とメンバーでした。今は割り切って話ができるし、尊敬してます。一番仲良しかも知れません。」


土曜日(悠太のバースデー)、地方へ、

「お母さん何か言ってました?」
「昨日は手づくりケーキ。今日、母さんに挨拶したら、お腹が少しふっくらしてて、話したら、にこにこ、触って触ってと手をさすりさすりするから。」

麻友美は、

「ふっくらしてきたのね。赤ちゃんも悠の誕生日を待っててくれたんだ。」
「…母さんも大袈裟。少しいなくなって寂しがるからたくさん撫でてあげてね。ってオレは父親ぢゃない。…やりすぎだって。」

あつきは笑って。

「ほほえましい事ですね。私も早く子供が欲しいです。授かりものですから。って、そのような事まだですけど。彼女が受け入れるまで待ちます。」
「…すればいいのに。」
「意志に反してするのはよくない。悲しむだけです。…ふぅ、子供ですねぇ。あなたみたいに数する人じゃありませ