プは気をつけましょう。」

絢美は、

「麻友ちゃん暴露された。」

ぎゅっ、

抱き着く。

「あ〜あ、姫に抱き着かれたら長いですよ。」
「…あの時は制御できないほど混乱してた。」
「…姫。」
「だって私が麻友ちゃんに抱き着いててもゴシップにならない。ね〜。」
「…仕方ないですよ。この方が安心します。」
「悠ちゃんやさしい。」

絢美は言うと、

「母さんの恩人の子供。亜希さんもマネージャーさんもみんな大切だ。母さんを救ってくれた。」
「…どうです?」
「いたって元気です。あれからたまに変な夢を見る。母さんが女の子を抱く夢。だから思うんだ。女の子だろう。オレは母さんの呪いは解けたと信じてる。あんなことない。」
「何?」

麻友美は聞く、亜希は、

「悠太君と、お父さん、お兄さん、私、あつき、絢美は同じ声を聞きました。」

絢美は、

「呪いは全て解けたと。悠ちゃんのお母さんふと倒れたでしょ?その時に聞いたの。」
「本当?」
「みんな聞くなんておかしいだろ?だから信じてる。」


会社、母と和也は一緒に通勤する。悪阻のひどい(仕事中はなんとかこらえてる)母親を気遣い、

「何かあったら言って?僕にできる事ならしますよ。」
「…和也ありがとう。」

和也はにっこり、

「当然だよ。」

何も知らない周りはこそこそ、

「不倫相手の息子さんと一緒に通勤?やだ、本多さん別居?離婚間近?だって不倫相手の息子さんよ。離婚して再婚?でも、息子さんも謎よねぇ。社長未婚でしょ?息子さん隠し子でしょ?そっくりだから間違いなく親子だけど。一度以上は女の人と関係持ってるのでしょ?本多さんと合わせるとかなりのプレイボーイ?」
「そりゃ、゛お金゛でしょ?お金ちらつかせれば誰でも寝るわ。それに社長カッコイイ系でしょ?本多さん何人目の女?」
「……。」

義人はこそこそ話を聞いている。

゛あさみちゃんはナオキの最初で最後の女だよ。゛

「おはようございます。」

麻友美の兄は挨拶する。

「おはようございます。」

義人も言う。

「何か騒がしいですねぇ。」

義人は耳打ちして、

「あさみちゃんが和也くんと出勤しましたから。」
「え…。」
「親子ですから何ら