。」

ドアを開ける。

「!?」

あつきと史奈は寄り添っていて、ドアがあいてやっと気付く。

「あ…。」

そこへ何も知らずに亜希が、

「あつきいるんだろ…!?」

亜希は史奈を見るなり、

「あ〜っ。確か…万里と帰ってた時に高校の前で路チューしてた中学せ…。」

ドスッ!

あつきは亜希のお腹を殴る。

「…それ以上言うな!」
「いた…。ほぼ言ったし…。」
「…間違ってないけどさ。その話、妹の前で言うな。」
「…あれお前か!?」
「……。」
「そうです。あれは私とあつき。お久しぶりです。お会いしたのはお姉ちゃんのお葬式以来ですね。…あぁ、万里の時にいた?って。」
「…お姉ちゃんとは本当の姉妹みたいに育ってきました。あのキスはお姉ちゃんに私だとばれてました。もとは、お姉ちゃんとあつきが浮気してると勘違いして、証明するために。まさかお兄さんだとは思っていなくて。びっくりして、声をあげようとしたらばれないようにキスして、ですからあんな事に…。」
「…だからあの時の違和感は…あつきに対するもの。」

あつきは、

「兄さんもあ〜やもいるからいいよね。証拠。」
「え?」

あつきは史奈の所へ行き、腕を握り、

「史奈、僕と結婚してくれませんか?」

亜希と絢美は、

「生プロポーズ!?」

あつきは史奈に、

「10年間待たせてごめん。遅かっただろ?ヤキモキしただろ?こんなオレに付いて来てくれてありがとう。これからは守るから。けじめつけるから。結婚してくれないか?」

史奈は涙。

「ヤキモキしてないよ。いるだけで幸せだもん。…大好きだもん。あつきがいないとダメ。私でいいの?」
「うん☆」

ぎゅっ。

「…一生ついていきます。絢美は、生プロポーズ、初めて見た。亜希は、そう見るものじゃないよ。あつき、見せたのはいいけど彼女を泣かせたらそれなりの仕打ち来ると思え。2人も証拠を持ってる。」
「だからだよ。証人がいれば理由になるだろ。悪い事できない。裏切ったら、煮るなり焼くなりすればいい。自信がある。」
「…したら刑事事件だろ。」
「お兄ちゃん…かっこいい。」
「は?珍しく見直した。…勘違いされてただけでもとからこんな性格だ。」

亜希は笑う。