そうして、付き合うことになったあたし達。


あたし達は今水城の部屋にいた。



「そ、それ…使うの?」



「あったりまえやん!」


本当に買いました、防虫スプレー。


シュッシュッと軽く試しに発射させる水城を見る。



「何でそこまで先輩のこと嫌うの?」



「…なんや?優ちゃんは兄貴のこと好きなんか?…ま、まさか本気で惚れた…」



「ち、違うって!…彼女のことはわかったけど、一応お兄ちゃんじゃん」






「…あいつは、父親と同じ性格してるんや。……俺にいらんことばっか教えてくるし、毎日のようにいじめてくんねん」



「そ、そうなんだ…」


……ん?





「それに…昔兄貴のこと好きやった時、何でも兄貴の真似してたんよ。そしたら、俺にできんことばっかやるようになって俺を試すようになったんや」


そういえば…。