「優ちゃん…どういうこと?」 立ち上がって、あたしに聞く。 「水城…」 「あいつに…惚れたん?」 水城は、今まで見たことないくらいに悲しい目をしていた。 「まぁ…どうでもええけど」 そう言って教室を一人で出る水城を追いかけた。 ……軽く走っても追いつかないまま、屋上に着く。 「水城っ…!」 水城は屋上の地面に座っていた。 「はぁ……防虫スプレー買わな」 「……ぼ、防虫スプレー?」 いきなりの意味不明な発言に驚く。