「はぁ…はぁ……ちょっ…水城、ストップ!」
結局学校を出て少し遠めの公園で止まってくれた。
「あ、あぁ……ごめん」
「はぁ…疲れたぁ」
まだ理解できないこといっぱいあるから、説明してもらうためにも公園のベンチに二人で座った。
「……大翔先輩って水城のお兄ちゃんだったんだ」
「ん……一応な」
一応って…どんだけ嫌なの。
「俺らの両親が離婚して…俺は母さんについて、あいつは父親についたんや」
そうだったんだ…。
「水城はあんまり好きじゃないみたいだけど…結構弟想いの優しいお兄ちゃんだと思うよ?」
なんだかんだで、助けてあげて、なんて言うような人だし。

