「あっ」



「…な、何?」


急に大きな声を出す水城。



「ほーら、笑った方が可愛いやん」



「なっ…!」


ちょっ……。

そういうのマジでやめてほしい。



「あれ……怒ってるん?」



「……」



「優ちゃーん?」



「……」


黙って俯くあたしを心配そうに覗き込む。



「なんやぁ、照れとるだけかいな」



「うぅ…うっさい!」


バシッと水城の頭を叩いて、走り出す。


後ろから呼ばれる声がしたけど無視。



もうー…。

こんなんだから諦められないんじゃんかぁ!