Escape ~殺人犯と私~


だから、彼氏は知らぬ振りをして私を追って来なかった。



そして今頃、私が身勝手な行動をとった事で、絶対に怒ってるはず。



彼氏は、何に関してもしたい時に出来ないと怒るタイプだから

私のせいですんなりホテルに行けなかった事で激怒してる。




♪♪♪~♪~♪



鳴り始めた着信音。



私が駅に戻って居る間に何通ものメールが届いてたらしく

着信しているサブ画面には、彼氏の名前が表示されていた。



留守録に変わると、すぐさま切られて再び鳴り響く着信音。



私の彼氏は



ドメスティックバイオレンス。



DV。



だから、私は怖くて逃げられなかった。



連続する着信音は、私の悪夢の始まりを意味してる。



人で賑わう渋谷駅の切符売り場で1人佇む私は

隣を通った人と肩がぶつかってよろけた。



青ざめながらふらついている私が、何かの病気か薬中の様に見えたのか

人が距離を置いて歩く。



私と同じく、