私は、激痛にうなされて目を覚ました。



寝る前はさほど痛みは無かったせいか

しっかり睡眠がとれたらしく頭はスッキリしてる。



なのにこの痛みのせいで、まるで地獄のような寝起きだった。




苦痛の表情をうかべながら、手首の傷口を消毒して



痛くて動かせない手首を、固めるように巻き付けた。



包帯の端を唇で噛みながらひっぱり



枕元の台に転がる小さな留め金を指にとって包帯を留める。



そしてようやくベッドから降りた私は

閉ざされたカーテンを開いた。



遮光カーテンに遮られていた朝日が部屋に差し込み



手で光を遮りながら目を細めた。