死にたくて
カバンに入れてたカッターで手首を切った癖に
少しくらい心配して欲しかった……
なんて
我がままだな。私……
結局拉致された原因は分からなかったけど
とりあえず、さようなら。
切った手首が熱されるように熱くて
目の前が暗くなる感覚に陥った私は
床に倒れ込んだ。
私の視界に映っている少年は、私に近付く訳でもなく
私をじっと、見下ろしていた。
少しくらい……
心配してよ……
意識が遠のき
声にならなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…