Escape ~殺人犯と私~

事に気がついて、表情を曇らせた。



少年はすかさず私に視線を向ける。



「驚く事は発作を招くから、話だろうと絶対にやめて欲しい。」



念を押すように告げる少年がキツい言い方をしたため

お婆さんは私を気遣って「もう大丈夫だから。」と首を横に振る。



「さぁ、早く暖まってきて。」



お婆さんは少年の背中を探り当て、私と入れ替わりで脱衣場に入らせる。

少年は最後に私に視線を送って、脱衣場の扉をそっと閉めた。



驚く話でも発作を招く。



少年に忠告された言葉の意味を、私は理解した。


私が少年に脅されて、ここに連れて来られた事を話せば

お婆さんを驚かせてしまう事になる。


理解した私は、息が整ったお婆さんの背中を押しながら、私はリビングのソファーへ向かった。



ソファーに深く腰掛け、ぐったりとしているお婆さんに

湯呑みに注いだ水を手渡す。



「ありがと…」



今にも消えてしまいそうな、か細い声で礼を言われ、私は