のあるこの建物は、新しくも古くもなく、隣接と建物と同じ5、6階建くらいで

1階がコンビニ、2階3階が塾になっていて、その上の階には様々な事務所が入っているらしい。



エレベーターが開き、数人の学生が乗り込むと

少年は躊躇っている私の手を引いて、ごく自然に連れ込んだ。



感覚が無くなるほど冷えた手が、少年の指先を感じる間もなく、その手が放される。



塾のある2階に停まったエレベーターから、次々と降りて行く学生達。



私は助けを求める事が出来ず、少年と二人きりでエレベーターの空間に閉ざされた。



そして、再び動き出すエレベーターが向かった先は、最上階だった。



到着すると、エレベーターの扉が静かに開いた。