「さて」


突然ショータに抱き上げられた。


「うぇっ?何?」


いきなりすぎて間抜けな声が出た。


「風呂、入るだろ?」


あ、入れてくれるんだ。
思ったより優しい、のかな。


「さんきゅ」


あたしはショータの首に腕を絡め、唇をペロッとなめた。


「…おまえ、今までもこんな事してたのか?」


こんな事?


「ん?今までは終わったら即解散だったし。一緒に風呂、なんて初めてだしそういえば自分からキスしたのも初めてかも」


それを聞いたショータはフッと笑った。


「何?」


あたしが聞いても


「いや、なにも」


ショータは教えてくれなかった。